下田の海の美しさと伊豆の自然の雄大さを最も体感出来るのは石廊崎かもしれません。
伊豆半島の最南端に位置する石廊崎。
海に突き出た岩場で見る海は地球の丸さを実感します。
石廊崎の手前には1871年に造られた『石廊埼灯台』があり、「日本の灯台50選」に選ばれています。
石廊崎は岩場にはめ込まれた石室神社、縁結びの熊野神社、石廊崎オーシャンパークと、充実した観光スポットになっています。
恋の伝説が残る縁結びスポット『熊野神社』
石廊崎の最先端で太平洋を全身で感じて振り返ると、とても小さな熊野神社があります。
この熊野神社は縁結びのパワースポットと言われておりそれ相応の伝説が残っています。
お静と幸吉の恋の伝説です。
石廊崎近くの長津呂の郷に住むお静という名主の娘が、漁師の幸吉と恋に落ちたが、身分の違いで許されぬ恋であったため、幸吉は神子元島に流された。幸吉を忘れられないお静は、毎夜石廊崎の先端で火を焚き、神子元島の幸吉と愛を確かめ合っていた。
ある晩、神子元島の火が見えないことを心配したお静は、たまらず小船を出して神子元島に向かったが、折りからの大風で波は高く船は進まず、お静は一心不乱に神に祈った。その甲斐あって神子元島に漂着し、無事二人はめぐりあい結ばれた。その後二人を親たちも許すこととなり、末長く幸せに暮らしたという。
お静が火を焚いたところに熊野権現の祠が祀られ、以来縁結びの神として知られることとなった。明治初期の神仏分離により熊野神社と称するようになった。
wikipediaより
ハッピーエンドで良かった。
岩場にすっぽり納まる『石室神社』
景色もさることながら、この石室神社。みものです。
断崖にはめ込まれたような建てられ方をした神社で、海上安全や商売繁盛、学業成就のご利益があると言われています。
701年に起源した神社のようですが諸説あり。
現在の社殿は1901年に再建されたものです。
伊豆七不思議『石廊崎権現の帆柱』
石廊崎権現とは石室神社の別の呼び名ですが、石室神社はなぜか船の帆柱(マスト)を基礎に使って建てられていることが伊豆の七不思議として言い伝えられてあす。
その帆柱は今も残り、神社の床から覗く事ができます。(神社の中は撮影禁止)
石廊崎権現の帆柱（いろうざきごんげんのほばしら）とは、伊豆七不思議のひとつで伊豆半島先端の石室神社に、江戸時代から伝わる伝説である。海面から30メートル以上の断崖絶壁の上に、石室神社の社殿が千石船の帆柱を枕に建てられており、これにまつわる不思議な伝説が江戸時代からある。
昔、播州濱田港から塩を運んでいた千石船が石廊崎の沖で嵐に遭い、その帆柱を石廊権現に奉納すると誓って祈ったところ、無事に江戸に到着することができた。その帰途、帆柱奉納のことをすっかり忘れていると、何故か石廊崎の沖で船が進まなくなり、天候が急変して暴風雨となった。往路に誓いを立てたことを思い出した船主が千石船の帆柱を斧で切り倒すと、帆柱はひとりでに波に乗り、断崖絶壁（およそ30メートル）を石廊権現の社殿あたりまで、まるで供えたかのように打ち上げられた。同時に暴風雨も鎮まり、船は無事に播州へ戻ることができたという。
帆柱は明治34年（1901年）に再建した社殿の基礎として使用され今も残っている。[1]材質は檜で長さは約12メートル、現在では社殿の床の一部がガラス張りにされ、直接覗くことができるようになっている。
wikipediaより
新しくできたばかりの石廊崎オーシャンパーク
植物のテーマパークとして長年運営されていたジャングルパークが解体され、2019年4月、跡地に『石廊崎オーシャンパーク』が開業しました。
海側の壁面が全面ガラス張りになっており、オーシャンビューが素敵な施設です。
イームズの椅子を使ったりして、下田らしからぬオシャレな空間になっています。
フードコートもあるので、簡単な腹ごしらえをしてから石廊崎に向かうのも良いですね。
子供用の椅子もしっかり準備されていて、子供連れにありがたい施設です。
石廊崎のアクセス
〒415-0156 静岡県賀茂郡南伊豆町石廊崎
バスで行く場合
伊豆急下田駅より東海バス『石廊崎オーシャンパーク行』に乗車。石廊崎オーシャンパーク下車。
石廊崎のまとめ
下田の観光名所の中でも随一の景観を楽しめます。
ジャングルパークの跡地は石廊崎オーシャンパークにリニューアルされ、キレイに整備されましたが、南国の植物は生い茂っており、バカンス感を体感出来る観光スポットになっています。
以上、『下田の『石廊崎』は伊豆で最も美しい景色があります。縁結びの熊野神社も。』でした。
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